ストライキに大いに巻き込まれる。

比較的順調に進んだイタリアの旅。
しかし最後の最後に大トラブルが待っていたのだった。

ちょうどトリノ発パリ行きの電車が、イタリア国鉄ストライキの真っ只中にあった。
日本ではもうストライキにお目にかかることはないし、フランスのストライキにもぶちあたったことはないので、どうなってしまうのか想像もつかなかった。
出発前に知っていたものの、格安チケットは変更もキャンセルもできないので行くしかない。

前もってフランスで聞いてみたら、「普通は国際路線は関係ありません。普通はね。」
このnormalement(=普通なら)ほど信用ならないものはない。
大いに例外のある国ですから。

スト前日にイタリアで再確認。
「同時刻にトリノ駅前からフランス国境までバスが出るので、モダンという国境の駅から、チケットに表示されてる電車に乗ってください。」
とりあえずパリまでは送ってくれるらしい。ホッとする。

当日はトラブルを見込んで1時間前に駅に行ってみた。やっぱりバスが来るらしい。
フランス人たちが集まり始める。フランス人じゃないけど、ものすごく同胞に見える(笑)。運命共同体。
みんなパリに帰るんだよね!ね!!

バスは遅れると思っていた。でも、遅れすぎです・・・。
予定を1時間過ぎても来ない。
聞いてみれば、そのバス、電車がそもそもミラノ発だったために、ミラノからトリノに向かっているところだと。渋滞に巻き込まれて遅れているそうだ。

その時点で、イタリア国鉄職員からは、「この時間だとモダンで予定の電車に乗ることは不可能。その先のシャンベリーまで行って、そこから深夜バスを出すからパリ到着は朝方になる。」とか、「明日の便に変更する手もあります。Normalementホテル代は国鉄持ちです。」とか。
情報錯綜。
翌朝には予定があったので、どうしても早くパリに戻りたいんですがー。
不安もマックスです。

とにかく運命共同体のフランス人たちとひたすら待つ。
結局7時になってバスが来た!何もしないで2時間半も待った私、気が長くなったなぁ。

チケットもチェックせずにドサドサとみんな乗り込む。
ミラノから来てトリノでも乗せたのに、バス1台分しか乗客がいない。

バスはそれはそれで楽しい。結構バスの車窓が好き。
しかも私の大好きな山!
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30分も走るとアルプスの山々が近づいてくる。
かえってバスの方が良かったかも、なんて思ったりして。








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もう少し行くと、下界は30度超えだったというのに、頂きに雪が見える。
そりゃ、冬のオリンピックやったんだもんな。







f0007587_4424543.jpg車窓に感動しているうちに、例のモダンに到着。こんなことでもなければ絶対に来なかった街。フランスに戻れたことが無性に嬉しい。
でももう電車行っちゃったんだよね・・・。
よくわからないままここで1時間待たされる。



10時になって再出発。どこ行くんだ?もうどうでもいいからパリまで戻してくれ~!
そこから1時間、11時にシャンベリーでバスを下車。
予定だったらあと15分でパリに着くばずだったんだけど・・・。

バスを乗換えか?と思ったら、1時間後にパリ行きの夜行列車があるから、それに乗ることになると。
予定から7時間遅れ、朝の6時過ぎにパリに到着予定。

夕方4時半からトリノ駅で待っていた私は、パリまで14時間もかかることになってしまった。それってシャルルドゴールから余裕で成田着いてますがね・・・。
だったら機内食の一つでも欲しいわー、と思ったら出ました、機内食。

f0007587_4572639.jpgフランス国鉄版駅弁。
これを手にした人、結構レアだと思います。箱を開けるとちゃーんと「遅れてごめんなさい」メッセージが入っている。今回悪いのはイタリア国鉄だけど。
衝撃的なことにこの駅弁、賞味期限が1年後。
宇宙食か?!
おいしくはないけれど、一応食べられる程度のものでした。


ということで、ものすごく長くなったけど、これだけで一つの旅になるぐらいの経験でした。
この1週間前にも同様のストをしていたっていうんだからイタリアってのは大変な国です。
心身疲れて、もうしばらく旅行はコリゴリ。
この留学中にほんといろんなところ行ったし、もうこれで十分かな。
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by rentheadsny | 2007-06-27 05:15 | voyage
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