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RENT! RENT!! RENT!!!

ついに待ちに待ったこの日がやってきた!!!
大好きなミュージカル”RENT”映画版の公開である。

RENTを知らない人のために、まずRENTとは・・・。
手短に言うと、プッチーニのオペラ”La Boheme”の現代NY版。NYで夢追いかける若者達、しかし彼らは家賃(rent)も払えない上、AIDSやドラッグやゲイなど、いろんな問題が絡んでくる。
作者のジョナサン・ラーソンはこの作品に情熱を傾けすぎたのか、ようやく彼の夢(=ブロードウェイでの作品公開)が叶う前日に急死してしまう。その衝撃的な事実も重なり、RENTは大ヒットし、あちこちで賞を獲得する作品となった。

私が初めてRENTを観たのは確か98年。それまではタモリのような完全なミュージカル嫌いで、ただ主役をやっていたミュージシャンが観たくてなんとなく行っただけのことだったのに、観終わった時のあの衝撃・・・。
劇場を出ても家に着いても何かがずっしりと心に響きっぱなしだった。
それから日本とNYで何回観ただろう?たぶん15回ぐらいは観たと思う。これって私の人生変えたって言っても過言じゃない。
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それがNYでの初演から10年経った今、ほとんどがその当時のオリジナルメンバーで映画化となったのだ。意外にもメトロのあちこちにおっきいポスターが貼られていて、時々立ち止まって見ている人もいたぐらい広告は立派。
しかし、新聞や雑誌の評価は散々。どれも☆1。
映画館にはその評価のせいか朝一のせいか5人しかいなかったし。。。

でも誰がなんと言おうと関係なし。映画が始まってRENTのテーマ曲とも言える曲が流れてきた瞬間に感動で涙涙。始まって10秒で泣く客、後ろの人に見られてたらさぞかし不思議だっただろうなぁ。。。
もうそこからも泣きっぱなし。ストーリー自体に感動するのも当然だけど、夢半ばで旅立ってしまったジョナサンのことや、これまでのいろんなことを考えての感動が大きかったような気がする。
シンプルな舞台では不可能だった詳細が描かれていたりして、もう一度新しいRENTに出会ったような感覚だった。

とにかく私にとっては最高の映画。何で低評価なんだろう?
これってもしかしたら欧米の根本的な文化の違いかな、って思った。ここにいてひしひしと感じるヨーロッパ人のアメリカ嫌い。私のクラスメイト達はアメリカの話題となればもう完全否定であった。
例えば「シンドラーのリスト」って私はいい映画だと思うんだけど、彼らに言わせれば「あれはすごくアメリカンな映画。全然ダメ!」って。
そんな調子だから、思いっきりアメリカンなRENTはフランスで受け入れられなくても当然のような気がした。というか逆に高評価だったら気持ち悪いかも・・・。

これが理解できないなんて、君たちもったいないよ、フランス人!

日本でも近々公開予定とかって噂聞いたので、その時はぜひとも観てみてくださいね。
by rentheadsny | 2006-04-15 06:05 | 好きなものごと
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